ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

結局私たちは見たいものを見て聞きたいことを聞いているという話。

長女が「ばあちゃんの家が大好き」というので理由を聞いてみたら「畳だから」とのこと。

なんで畳が好きなのか聞いたら「Goldenだから」と返ってきた。

ただ単に日焼けで変色した畳でも、そういう表現だとすごくゴージャスな感じ。

母に伝えたら「見ようによってはそう見える」と妙に喜んでました。

 

そしてまた別の日のこと。

電話で私の母(70才)と娘(5才)が話をしている。スピーカーにしていなかったので私には娘の声しか聞こえない。どうやら、今度のだれそれのhappy birthday(誕生日)に日本に帰るよ、とか話している。長女は最近すっかり英語まじりの日本語を話すようになった。しかもやけに発音がいいので母にはわかりにくいかも。

しばらくして、

娘:「ばあちゃんがママに代わってって言ってるよ」と娘が私に電話を渡す。

そして、母の驚きの解釈。

 

母:「りさが初盆に帰るっていいよるぞ」

 

人間っていうのは、相手が何言ってるかわからないとき、自分の知っているボキャの中から自分がもっとも聞きたい言葉を自動的に脳が選んで聞き取ってるんだろうな、と思った瞬間でもありました。