ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

アメリカのシリアルの種類の多さについて

アメリカでの朝ご飯の代表格といえばやはりシリアル。

でもこの種類の多さは尋常ではない。
この列の棚、奥までずっとシリアル。

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我が家の場合、これだけの種類がそろってても買うものはいつも同じという
最初こそいろいろと試してみたものの、失敗が続くこと数回、結局日本でもおなじみのものを買うようになった。まぁ、人間の心理なんてこんなもんだろう。でも、失敗しても失敗しても色々なものを試してみて、最終的にめちゃめちゃ自分好みの味を見つけたなんて人もいるかもしれない。この延々と続くシリアルの棚の中に、私にとってのベスト・オブ・シリアルがあるかもしれない。
でも私にはそれを探す甲斐性はなくなってしまったよう。年のせいかな。
いやちがうな、食べてみたときの「がっかり感」、選ぶのにかけた「時間」、無駄に使ってしまった「お金」、これらリスクをしょってまでおいしいシリアルを食べたいと思うかどうかの問題だろう。おそらく私にはチョコクリスピーあたりで手をうっとくのが妥当なところ。


去年読んだ本の中でとても感銘を受けたものの一つにシーナ・アイエンガーの「選択の科学」がある。彼女が発見した有名な法則「ジャムの法則」では、24種類のジャムと6種類のジャムを売り場に並べたとき、前者は後者の10分の1の売り上げしかなかったという。多すぎる選択肢が売り上げにつながるというわけではないことを実証したのだ。

にも関わらず、アメリカのシリアル売り場にこの法則が適応されていないのはどういう理由からだろう。日本の主食である米の売り場だってここまでのスペースはとってはないはずだ。

謎だなぁ・・・・・



だけどまさに人生は「選択」の連続。

何をどのように選ぶか、シリアルだけの問題ではないのは確かなこと。



シーナ・アイエンガー「選択の科学」