ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

年末、コスタリカの熱帯雨林で考えたこと

年末の休みを利用して行ってきたコスタリカはとても感動的だった。

熱帯雨林の下層部というのは、上層部の大きな葉に遮られて光が届かないため薄暗い上に湿気も多い。そのような厳しい環境の中で、したたかに生きのびるための術を「進化」という過程を経ながら手にいれてきた植物たち。

あるヤシの木は種から芽が出たらまず大きな木にツタのようにからまりながら上のほうへ伸び、太陽の光が届くところまできた時点で大きな葉を開く。そしてそれらの葉の下からは新たに根が伸びはじめ、それは空を漂いながら地面または水面を目指す。

森の中に息づくこれらの木々や植物の美しさと強さはコスタリカの大きな魅力の一つだろう。

これらの美しい光景をぼんやり眺めるたびに、ダーウィンの言葉が思い出された。

"It is not the strongest 
of the species that survives, 
nor the most intelligent that survives. 
It is the one 
that is the most adaptable to change.”

『最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化に対応できる者である』
  チャールズ・ダーウィン(『種の起源』)

 

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これらの植物たちにとって、環境に適応するための進化こそがその種が生き延びる唯一の手段だった。植物たちは気が遠くなるような年月をかけてこれらの「進化」を成し遂げてきたけれど、私たちの世の中は、それらとは比べ物にならないくらい早いスピードで日々変化している。私たちは目の前にある現実や環境の変化にどう適応していくことができるのか。


わずかな光をもとめて上へ上へと伸びていく。コスタリカの森で見たものは、人がなぜ「光」というものに「希望」という意味をこめたのかを実感させてくれた。


2014年は私にとっても家族にとっても大きな変化のある年。

どんなときも「光」だけは見失わずに、日々を生きていきたいと思う。

 

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