自慢じゃないけど、私は今までに何度も足をぐねったことがある。
そして先週、またやってしまった。
中学生のときに部活をさぼってそそくさと家路に向かう途中、道路で急に出てきた車をよけようとして足をぐねったことが最初だった。はずみで転倒し、近所のパン屋で買ったばかりのパンが白カバン(中学の指定カバンの呼び名)から飛び散った。
足首の激痛をこらえつつ、パンを拾い集め、足を引きづりながら家に帰った。
その後の記憶はあまりない。
結局、靭帯が切れてて手術するはめになった。
しかも、術後にリハビリを真面目にしなかったからか、ことあるごとにちょっとしたことで足首をひねって同じような怪我をすることが多かった。
その延長で、大学に入ってからも手術こそなかったけれど、ギプス生活になったことは何度かあった。あるときはコンビニですべってこけて、また足ぐねって激痛。あまりの痛さに近くにあったおにぎりの棚につかまって痛みがおさまるのを待機。すると驚いた店員がやってきて一言。
「だいじょうぶですか??」
と。
正直ぜんぜん大丈夫じゃなかったんだけど、なぜか口をついて出た言葉は
「だいじょうぶです」
まぁ、普通に考えたら店員も私が「大丈夫じゃない」って答えたところでどうしようもないだろうな。その後その店員さんは店内をモップで掃除しはじめた。
次の日、自転車を片足でこいで病院行ったら「軟骨かけてますね」との診断。
「痛かったでしょ~」との看護師さんの言葉がやけに胸にしみて泣きそうになったのを覚えてる。
そして先日。
友人家族と一緒に歩いていたとき、舗装されていなかった歩道の端っこに足をとられてまたやってしまった。
おなじみの激痛。でも数年ぶりかも。
固まる私を見て友人が驚いている。
日本語を解さない彼らに向かって思わず出た一言。
「いたい・・・・」
国際結婚したカップルで、喧嘩をしたときなんかは思わず自分の言葉が出ちゃうって話を聞いたことがあるけれど、こういう場合にも適応されるんじゃないだろうか。
そして困惑する友人が一言。
「Are you OK?」
「足ぐねった。今まで何回もやってるから癖になっててよくやっちゃうんだわ」
って言いたいって強く思ったけど、英語力の不足がそれを阻んだ。
そして一言こう答えた。
「I'm OK.」と。
幸い少し腫れたくらいで今のところ日常生活には問題ないです。
ところで「足ぐねる」っていうのは関西弁なのかな。
大分にいたときは私は「足こねた」って言ってたけど。標準語的には「足をひねる?」
まぁ、なんにせよ日本に帰るまでは整形外科にお世話になることのないよう気をつけます。