ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

「相田みつを美術館」へ行ってきた感想

昨日、旦那と次女と三人で「相田みつを美術館」へ行ってきた。(長女はお友達の誕生パーティーへ)。

 

= 相田みつを美術館 Mitsuo Aida Museum =

 

なぜ今、相田みつをなのか、特に理由はない。

 

先日、東京行きたいとこリストを作って、美術館を調べていたら目に止まった。

 

昨日は非常に朝から気分が悪く、性格もいつも以上に歪んでいたため、なんだか「いい」ものを見に行きたくなった。

 

私が学生の頃、世間は相田みつをフィーバー真っ只中で、中学の担任は学級通信に相田みつをさんの言葉を常々引用していた。

当時は、あぁ、いいな、って思うくらいだったけど、年を重ねてから読むと、またずっと、深く深く心に染みた。

 

こういう美術館だと、作品だけでなく、普段から相田みつをさんがどんなことを考えていたか、一つの作品が生まれるまでに彼が抱えていた苦悩などを垣間見ることで、その言葉の重みが違ってくる。

昨日初めて見た作品に、「会いたい人に会えないのも辛いけど、会いたくない人に会わなければならないのも辛いもんだ」っていうような言葉があって(正確な言葉は忘れました)、あ〜、わかる、って思った。みつをさんは散歩道でいつも会う人が飼い犬を放し飼いにするので、それに我慢できなくなってある日大抗議したらしい。あとで考えたらもっと丁寧な言い方があったのにと思ったらしいのだけど、その後は道でその人に会いませんように、って思いながら歩いてたとか。

人間、相田みつをのエピソードに非常に共感した。

 

東京はどこ行っても混んでるけど、ここの混み具合は許容範囲。しかも、作品はひらがなが多いので子供が読んで楽しんでた(意味わからずとも)。

あの字体、読めるかな、って思ったけど、意外にも子供にも読める。

(ただ、一番最初、次女がみつをさんのことを「かつを」と読み間違えたことは私の中でこの日一番のヒットだったことは書き留めておきたい。忘れるのが勿体無いから。)

 

次女と一緒に作品を見て回る。

あの有名な言葉がそこにあったので、次女に聞いてみた。

 

やれなかった、やらなかった、どっちかな。

 

例えばさ、ハーモニカの練習、やれなかった、やらなかった、どっちだろう。

 

次女、即答。

 

「違うよ!やれなかったんだよ!」

 

と言って、ハーモニカのテストをしたかったのに先生がいなかったからできなかったと鼻息荒く説明してくれた。

6歳児、この言葉の意味の違いはしっかり理解していることがわかった。

 

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帰りにショップでお土産を物色。

トイレ用日めくりカレンダーを購入。そういえば以前中国に住んでいた時も似たようなものを日本から持って行ってた。日本へ帰国する前夜、引っ越しのお別れに家に立ち寄ってくれた中国人の先生と狭い部屋で思い出話をしていたら、「これ、いいですね!」といって、相田みつを日めくりカレンダーに気がついた。「よかったら、どうぞ」と言って渡すと、とても喜んでハグしてきた。

そして、その後会話を続ける中で私が使った言葉にわからないのがあるので、その言葉を漢字で書いてくれという。

ペンはあるけど、紙がない・・・って探そうとしたら、「ここに書いて!」と言って、あげたばかりの日めくりカレンダーの余白を指さす先生。

「え!ここ?」

なんとも複雑な胸中で漢字を書いた記憶がある。

これも、私にとって相田みつをに関わるいい思い出だ。

 

美術館のお土産ショップには、思わず手にとって買いたくなる品々が揃っていた。

私はマグネットが好きなので、二つ購入。

今は冷蔵庫を見るたびに心が洗われる。

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こんな付箋メモも購入。

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自分で使うにはいいけど、誰かにメモ代わりに気軽に渡したりはできないかな、とも思う。

 

普段は子供にガチャガチャはさせないのだけど、相田みつをの言葉のマグネットが出てくるならいいかな、と300円で購入。

次女6歳が引き当てたのは

「一生感動、一生青春」の文字入りミニマグネットだった(本人が家のどこかに隠しているのでありかが分からず写真が撮れない)。

 

思った以上に楽しんでいた次女。

作品を読んでは、「これも、これも、みつをが書いてるんだ・・・」とつぶやいているのが聞こえてきた。

相田みつを、だけど、単に「みつを」と呼ぶとなんだかその辺の人みたいに聞こえる不思議。

 

 

ここは、もう一度行こうと思う。長女も連れて。

 

 

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大人だって、そうだよね。

 

元気もらった。

 

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