先日、某英会話サークルで、以前プロのマジシャンをやってたという人に会った。
この日のお題は「another world」
彼曰く、「叶うなら、本当に本当のファンタジーの世界に行ってみたい」とのこと。
「isekai」みたいなね、とのことだったけど、正直私はなんのことだかわからなかったのだけど、よくよく聞いてみると、ライトノベルから生まれた「異世界」というジャンルがあるそうで、外国の人に日本の新しい文化について教えてもらうという構図。
彼が「この世界には、本当の意味でのファンタジーなんていうものはないからね」
というので、
「マジシャンのあなたにとってマジックって何?マジックはファンタジーじゃない?」
って聞いてみたら、
「マジックなんてものはないよ。あるのはトリック。でも、それを知らない人がマジックって呼ぶんじゃない?僕にとっては、マジックはどちらかというと、科学や心理学かな。」
との答え。
なるほど。当のマジシャンが言うとやけに説得力がある。
次に素朴な疑問。
「マジシャンってどうやって技術を習得してるの?」
って聞いてみたら
「学校とかはないから、人と知り合いにならないとダメだよ。マジックのできる人とつながること」
彼の場合は本当に偶然の偶然で知り合ったとのことで、
「まさにそれこそマジックだよね」って言ってみたら若干失笑されたけれども。
彼は一つの宗教が多勢を占める国で暮らしていたとのことだったんだけど、彼自身は特に特定の宗教は信仰していないとのことだったので、いわゆる宗教にはありがちな「奇跡」ものの話についてどう思うかを聞いてみた。例えば、キリスト教の聖書の、キリストが水の上を歩くシーン。
「あれ、やり方あるんだよ」
キリストがあの時代にそんなイルージョンを使ったとは思わないけれども、「そういう見方もあるのか」と、非常に感銘を受けました。
ちなみに、日本ではマジックの人気はどんな感じなのかと聞かれたので、もちろんあの人のことを紹介しておいた。
日本で一番有名なマジシャンはね、「MR. マリック」だよ。
カタカナのスペルの仕方をしっかりメモする彼。
私が子供の時は茶の間でテレビの中に映る彼のマジックに衝撃を受けたものだけど、最近めっきり見かけなくなった。どうしてるんだろう。
でも、家族揃って彼の繰り広げる「不思議な世界」を見ていたあの時期はある意味とっても平和で幸せだったような気がするなぁ。なんでだろう。