先日、スーパーで買い物をしてレジで順番を待っていたときのこと。
小学1年生くらいの男の子と母親らしき女性が私の後ろに並んでいた。
すると、突然、レジの前に焼き菓子のレモンケーキがあるのを発見した男の子が驚嘆の声をあげた。
「すごい!レモンなのにケーキだって!!」
そうだよね、確かに、レモン、酸っぱいじゃんかよ。それでケーキかよ!って思ったんだよねきっと。私が中国にいたとき、「トマトはデザートです」って言われて砂糖かけて周りの人たちが食べてるのを見たときの衝撃に近いものを感じたと丁寧に推測。
そのあとのお母さん。
「買わないよ〜」
そうだよね、先周りのその一言、わかる。
でも、男の子の関心はそこではなかった。
「でも、さっき驚いたでしょ?レモンのケーキって。驚いたときの顔、もう一回して?」
ここでしばらくの沈黙。
お母さん、驚いた顔してんのかどうか確かめたくて後ろを振り返りたい衝動がマックスに達したところで男の子がたたみかける。
こんな感じでしょ?
ハッ(息を飲む音)
すげぇ、役者だな。顔みなくてもなんとなく想像できた。
そうこうしてると、レジは私の前の人まで来た。
その方は普通サイズの買い物カゴに商品を入れてたんだけど、レジの人はそれを一回り小さいカゴに入れていく。
その様子を見ていた男の子は
「どうして大きいカゴに入れてたのを小さいカゴに移すの?」
よく見てるなーーーーーーーー。
思わず
「なんでだろうね〜。」
って参戦。
私の方を一瞥したのち、何事もなかったように母親に話しかけ続ける男の子。
お母さん苦笑しつつ、男の子の話に付き合う。
子供の世界っていうのは、驚きと不思議で満ち満ちてるんだろうな。
なんか、いいもん見せてもらった夕方でした。