ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

渡米にまつわる諸々(1)

夫の仕事の都合で、10年ぶり2度目のアメリカ生活が始まりました。

 

夫は一足早く先に渡米していたので、一人、家の売却やら引っ越し準備やらで、怒涛の3月でした。

引っ越しは今回はパッキング込みだったので、実質私がしなきゃいけなかったのは、送るもの、送らないもの、手荷物、の仕分けくらいでした。

アメリカ行ったら見られなくなるアニメたちを一気見していたら、肝心の荷造りや準備が出遅れて、結局最後の数日は本当に大変でした。

引っ越し前日、最後に洗濯しようと思って回していたら、いきなりの異音とともに止まる洗濯機。エラー表示とガコン!ガコン!という不穏な音。

表示されたエラーを調べたところ、排水弁がやられてしまったらしい。

 

一人、途方に暮れる私。

 

びしょびしょの洗濯物をカゴに移して、このあまりにもタイムリーな故障に、誰にでもなく「なんで?」と問うた深夜1時半。

 

翌日は引っ越し初日、スタッフの方達が到着して、作業開始。

もう、色々と諦めていたので、作業しているのを見ているとつい謝ってしまいそうになり(汚くてすみませんって)、作業中は別の部屋にいることにした。

でも、時々スタッフの方たちの会話が聞こえてくる。

 

「腰、イタ!」

(段ボール抱えて)「オモ!」

 

本、多いから本当申し訳ない。と思いつつ、プロが客の前でそれ声に出して言うか?とも思った・・・。

 

さらには、「〜さんから電話きて、眠いって言ってました。俺も眠い。」「それやったら俺も眠いわ、みんなじゃん」、って、

 

私も眠いわ!!

って出てって言えばよかった。

引っ越し中にどんな会話してるんだろう。娘に言わせたら「アットホーム」な感じだね、とのこと。我が子ながらポジティブ、、。

 

引っ越し作業が進むにつれて、ゴミの日に出せなかった不用品が次から次に出てくるではないですか。

可燃ごみ2袋、プラ、燃えないゴミ、旦那がバーベキューで使った木炭の残り、未使用のガスボンベ、土、プランター、の一式で、便利屋さんに回収をお願いしたら、なんと、1万7000円弱。

10分足らずで爽やかなお兄さんが二人で全て回収して行ってくれたけど、正直なとこ、「高っ!」って思った・・・。

土については、町でも回収してなくて、どうしようかと最後まで困ってました。

「学校の庭にまく?」

「公園の植木のとこにまく?」

夜に場所を探しに行こうとビニール袋に入れた土を持ったとき、次女が不安げに私を見て一言。

 

「そういうの、ダメなんじゃないの?」

 

ぼそっと。

 

すでに十分怪しいし、最後に変なことで有名になりたくないと思い、便利屋さんに回収をお願いする決意をしました。

 

引っ越し作業1日目が終わった後、私たちにはもう一つ大きな仕事が残っていた。

そう、我が家には二匹の犬がいるのです。

フライトの前日はホテルに泊まる予定でもあったことから、犬たちはペットホテルに2日間お世話になりました。

お世話になっていたペットの海外輸送の代行業者がペット宿泊のサービスもしていたので、(さらには空港までの送迎や動物検疫もやってくれたのですごく助かりました!)空港で待ち合わせをして引き渡して、その日は無事終了。

海外輸送の時のペット用ケージはかなり大きめのものを使うので、とても電車で運ぶことはできず、空港ハイヤータクシーを使って行きました。(埼玉からなんと片道3万5千円也。)

 

翌日、犬たちの様子をお知らせしてくれるメールに添付された我が家の犬たちが、予想以上にリラックスした様子でのびのびしてた件。夫に転送したら、

 

「うちより快適そうじゃない?」

 

と、そのままのコメントが返ってきました。

 

引っ越し2日目は、もう、あまり記憶に残ってませんが、最後に何もなくなった家をみんなで掃除しました。

思えば、この家に来てから色々なことがありました。

家族関係もどん詰まりだった東京での生活から一転、いろんな意味で力が抜けて、好きな仕事をして、自分の楽しめる活動を見つけて、気がつけばまた四人で楽しく過ごせる日が戻っていました。

この家のおかげかなぁなんて思うと、少しでも綺麗にして、次に住む家族の方たちにとっても心地のいい場所になってほしいなと心から思いました。

 

タクシーを待つ間、たまたま出てきたご近所さんが見送ってくれた。いつもはすっごく人懐こくておしゃべりな男の子が、今日は恥ずかしくてなかなか近くに来てくれない。でも、最後の最後は近くに来て、

 

「いつ帰ってくるんですか?」

 

って、聞いてくれたのが、すごく嬉しかった。

 

タクシーが来て、乗り込んだ。バックして曲がろうとしたところを、前方で手を振ってくれてる子たちに気がついて「あ、こっちから行くか」と、前方に進んで私たちが車内からもお別れができるようにしてくれたドライバーさん。

なんか、一つ一つのことがとてもありがたかった。

 

子どもらが最後に埼玉の町を写真に収めまくってた。

マミーマート(埼玉発祥のスーパー)もバシャバシャ撮ってたし😅

 

 

 

 

→続く