ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

アイスクリーム屋での小さな成功体験の話

次女の話す練習がてら、よく近所のアイスクリーム屋さんに行ってるんだけど、最近少しずつ自分で注文できることが増えてきました。

その様子を見ていて気がついたこと。

 

自分でしっかり伝えられる時と、私が代弁することになる時、どの店員さんが対応するかを見るだけでその成否がだいたい予想できます。


次女が自分の声でしっかり伝えられるときの店員さんは、アイスのショーケース越しに身を乗り出して子供の声に耳を傾け、写真つきのメニューも見せてくれながら笑顔で対応してくれる人。うまくいかない時の店員さんは、だいたい棒立ち、次女の小さな声に戸惑い気味の表情を浮かべて最終的に親の方を見てくる(代弁促す暗黙のプレッシャー)というパターン。


お世話になっている先生が最近出版された本の中に「あ〜、まさにこのことだな」って思った箇所があったので以下抜粋。p152

 


プロ野球選手は相手の状況を全く考慮せずにボールを投げることはせず、相手の能力や意欲を推し量り、それに見合った球を投げるであろう。反対に、小学生がどんな球を投げたとしても、プロ野球選手はその球を拾いに行く。キャッチボールは上手な方が相手に合わせることで成り立つ。コミュニケーションも同様である。コミュニケーションは相互の関係の中にあるものであり、コミュニケーションの障害もその関係の中で生じる。つまりコミュニケーションの障害は、どちらか一方にではなく、本来両者の関係の中に存在するものである。

 

 

ちゃんと自分で「バニラ、キッズサイズ、カップ」と伝えた時の満足げな様子。自分で「○○ちゃん、もう自分で言えるようになった」と宣う様子は非常に誇らしげです。

 

店員さん、拙いボール拾ってくれてありがとう。

こういう小さな成功体験が大きな自信につながります。

 

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#五月は場面緘黙啓発月間