ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

間違い電話

ちょこちょことかかってくる間違い電話。

知らない番号は基本的には出ないけれど、相手先の場所が以前住んでたとこだったり今のところからだったりの場合はとりあえずでてみる。

とりあえず日本語で

「もしもし?」

すると相手は一瞬沈黙。

そして

"hello?"

とくるのが大半。

そしてこちらもとりあえず

"hello?"

ここからがすごい。ノンストップでしゃべる人の多いこと。
話をさえぎる暇が与えられるまで、とりあえずじっと待機。

そして待ちわびた瞬間にすかさず

「あの、、、たぶん番号間違ってると思います」

すると、何事もなかったかのように
「あ、そうなの?ごめんごめん、Have a good day!」

みたいなパターンもあれば

私が日本語でしゃべろうが英語でしゃべろうが気にもせずなぜかスペイン語で話し続ける人なんかもいたな。
スペイン語わからんゆうてるのに、なおも話し続ける人の目的はもはや電話ではないんじゃないかとさえ思ったよ。

「ごめんごめん、そしたらもう一度かけてみるから」

といって切った直後にまた同じ番号からかかってきたときには、電話が鳴り終わるまでその場でじっと静かに待つ。

別に私が何か悪いことしたわけでもないのに、静寂が訪れたあとの何とも言えない微妙な気持ちは一体なんなんだろう。



以前、実家の母が間違い電話をかけるのを側で聞いていたことがある。

庭の植木の剪定をしてもらうのに、植木屋さんよりいわゆる「何でも屋さん」に頼んだほうが安いということを聞いた母が電話帳でなにやら調べてかけていた。

そして、


母:「あ、もしもし・・・何でも屋さんですか? あ!!そうですか、どうもすみませ  ん。。。。」

 

私:「まちがえたん?」



母:「市役所やった。何でも屋さんですかって聞いたらすぐ『いいえ、市役所です!』   っていいよったわい。」



おそらく全力で否定したであろう職員の方。

どうぞ飲み会の席でのネタにしてください、と密かに願っております。