ほろほろ日記

こぼれ落ちる思い出を繋ぎ止めるメモ

「字を書くこと」にまつわる話し

癖字をなんとかしたいと思い、週に一度書き方を習いに行き始めました。

「やっぱり、字はきれいなほうがいいかも」と、次女が幼稚園の教育実習生からもらってきた手紙を読んで痛感。文面のお粗末さは仕方ないとしても、それより気になったのが雑な字。上手な字を書く必要はないけど、丁寧な字というのはやっぱり気持ちがこもってる感じがするから。

学生のとき、バイトの面接があるのをすっかり忘れていて、直前に急いで適当に書いた履歴書を出したときにオーナーからもらった言葉は今でもはっきりと覚えている。

 

「・・・さん、履歴書、これ書きなぐったでしょ。せめて丁寧に書こうや。」

 

それでもとりあえず採用してもらえたわけだけど、これは本当に言ってもらえてありがたかった。今考えたら本当に失礼なことをしてしまったと思うのだけど、こういうことって意外と学生のときって気がつかなかったりする。

 

以前、逆に自分が教師やってたときは生徒たちから手紙もらう機会がちょこちょこあったのだけど、中でも印象に残ってるのが、やんちゃだった男の子が最後にくれた手紙に鉛筆の下書きを消した跡が残ってるのを見つけたとき。

「あ~、一生懸命書いてくれたんだな」っていうのがすごく伝わってきて、本当に嬉しかった。丁寧に書くって、字を上手に書くってこと以上のものがあるんだと思う。

 

高校のときの書道の先生も言ってた、「下手は下手なりにがんばれ」の言葉が身にしみます。

てなわけで、しばらく書写、がんばってみようと思います。

 

ちなみに友人でもあり2児のママでもある先生はとっても素敵な人。毎回、癒されてます。ペン一つで書きやすさが全然違うって話をしてたとき、先生が書くとどれ使っても上手に書くから「やっぱり弘法筆を選ばずだね」って言ったら「あ、弘法大師、本当は筆選んでたらしいよ」、だって。地味に衝撃を受けました。しかも、けっこう選んでたらしい。まぁ、よく考えたら、美容師さんでも料理家でもスポーツ選手でも、その道のプロって道具にもこだわってるもんなぁ。

 

いろいろ勉強になります。